試合が終わってから聞いた情報ですが…
数多くのアジアのトッププレーヤーがドイツ🇩🇪ブンデスリーグでプレーしていますが ムラデノビッチ(ルクセンブルグ/WR87位)に初対決で勝利したのは Jin が初めてらしいです。荘智淵(台北)黄鎮廷(香港)だけでなく カルデラーノ(ブラジル/WR6位)ヨルギッチ(スロベニア/WR13位)等をも沈めています..
ムラデノビッチと同じアンチラバーを準備し いつでも練習相手ができるようにスタンバイしていましたが「板垣さんのアンチは古くなっているらしいです。アンチでもラバークリーナーでラバーを拭き取り【引っかかりがゼロ】になるようにメンテナンスしないと ムラデノビッチのボールの質がでないそうです… 正に未知のラバー使いです
第16節 アウェーでグレンツァオ戦
開幕戦でクビック(ポーランド/WR131位)にシングルスで2勝され 2対3 で敗退しているグレンツァオ。現在最下位といえど実力的にはほぼ互角。エースのFeng(台北/WR55位)の実力は高く、今節 クビックが不出場といえど 勝敗の行方は全く分からない試合でした。
また前節で オプチョロフ 率いる優勝候補の Fulda が Bergneustadt に0対3 で敗退し プレーオフ争いが益々混戦となる中「負けたらプレーオフが遠くなる」というプレッシャーのかかる大一番でした。
迷いに迷ったオーダー。グレンツァオは「Jinがエースで出てくるだろうから、まだ対戦したことの無い ムラデノビッチ は2番」と読み、シュテガー がエース。Jin が3番と腹をくくり 試合開始45分前 オーダー交換。
第1試合 Feng vs フィリップ
第2試合 ボーカー(イングランド/WR243位) vs バスティー
第3試合 ムラデノビッチ vs Jin
第4試合 Feng vs バスティー
第5試合 ボーカー・ムラデノビッチ vs Jin・アレグロ
「Jin は打たせての 守りのプレーも優れているし ムラデノビッチには それほど心配していないよ」というバスティーの言葉もあり、Jin を信じて 15:30時 試合開始
1番 Feng に勝利したことのあるフィリップが得意のロングサーブを生かした展開でフルゲーム 8対8 まで追い詰めますが「ブッチリ切れた下回転サーブ」から足を使ったプレーのできる Feng が僅差で勝利。 負けそうな展開でも勝ち試合に持っていける Feng は なかなか勝たせてくれない。2対3 で敗退
2番 台上処理こそ得意では無いものの 大きな打ち合いに強い ボーカー。第1ゲームジュースでバスティーがサーブミスし 嫌な流れに.. 第2ゲームも 10対9 になり「この1球で 今日の団体戦全ての流れが決まる…」というポイントを しっかり取ってくるバスティーは凄い。第3ゲームからは落ち着いてプレーをし 3対1 で勝利!
3番 第1ゲームはムラデノビッチがつないでくるアンチのボールを狙いに行った Jin ですが 予想以上の変化に引っかかり打ちミスをして落とします。「もっと打たせます」と自分で判断し 第2ゲームからは無理して打たずに 打たせる作戦に変更。第2ゲームをジュースで取り 第3ゲームも連取。第4ゲームも 5対0 とリードしますが、自分のサーブからの展開が定まらず 10対9 まで追い上げられますが、ここを乗り切り 3対1 で勝利!
4番 前回での勝利と同じく バックハンドは安定しているものの威力が落ちる Feng のバックハンドを「自分の強いバックハンドで」狙う作戦で第1ゲームをバスティーが奪い 第2ゲームも終盤までリード。しかし ここから簡単に得点させない Feng が逆転。第3ゲームからは どんなに打ち込んでも 喰らい付いてくる Feng の動きが良くなり 1対3 で敗退。
5番 第1ゲームと第2ゲーム 4対1 までは 台上のストップ vs ストップ の展開に秀でている Jin・アレグロ が主導権を握りますが、ここでグレンツァオがタイムアウト。全ての台上をストップせず リスキーにチキータで攻める展開にチェンジ。大きな打ち合いが増え 第2ゲームを 9対11 で落とします。第3ゲームを奪い、第4ゲームも 10対7 とマッチポイントを取るも 10対10 に追いつかれ嫌な流れに.. しかし、アレグロが相手のサーブが 1 バウンドで台から出たのを見逃さず ドライブレシーブをミドルに打ち込み 11対10。最後は強烈に切れた「チキータされない」下回転から ムラデノビッチのストップレシーブを Jin が綺麗にダブルストップ。置きに来たストップをアレグロがチキータで決めきってゲームセット!
本当に苦しい試合を全員の力で勝利しました。
【ハイライト動画です】
そして 350km 離れたグレンツァオまで バスで応援に来てくれる サポーターには本当に感謝です。選手とベンチだけでは 勝てなかった試合だと思います。
これで 3位に浮上しましたが、残り試合で「絶対に勝てる」試合は1試合もありません。悔いの残らないように全力で試合に臨むしかないです。
次節はアウェーでのオクセンハオゼン戦。戸上選手が待ち構えているでしょう。
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