第14節はホームにブレーメンを迎えて行われました
前半戦は3対2で勝利しています。アレグロが3番でプトゥンティカ(モルドバ)に勝利した1勝が大きかった試合でしたが、今回はグラシメンコ(カザフスタン/WR40位)がエース、ファルク(スウェーデン/WR62位)が3番と予想しました
クニックスホフェンは好調を維持していて グラシメンコとファルクに勝利している Jin がエース。比較的グラシメンコに相性の良いバスティーが2番。フィリップが3番
45分前にオーダー交換。ドンピシャリのオーダーですが、それでも全てが僅差の試合になるだろう試合がスタート
1番 Jin vs アギーレ(パラグアイ/WR159位)。チーキターやカウンターなど感覚の良いアギーレに対し「わざと打たないで変なボールを混ぜて 相手に打たせながら」試合を組み立て 3対0 で勝利。ただアギーレのフェアプレーは素晴らしかったです。第3ゲーム 8対9 の場面で Jin のバックハンドがコーナーをかすった?と Jin がアピール。審判が見えなかった微妙な判断を アギーレが認め 9対9 になりました。これには クニックスホフェンの大応援団も拍手で応えました
2番 バスティー vs グラシメンコ。固いバック系技術とフォジカルの強さを生かしたプレーのグラシメンコ。フルゲーム9対9まで持ち込みましたが グラシメンコのプレーに最後までミスが出ず 2対3 で敗退
3番 フィリップ vs ファルク。過去は5分5分の対戦成績でしたが フィリップのロングサーブに最後まで対応したファルクに 1対3 で敗退
4番 Jin vs グラシメンコ。昨シーズンのデビュー戦は 3対0 で勝利していますが「今回はかなりの接戦になると覚悟しています」とコートに向かった Jin。あえて台上で勝負せず Jin に打たせてから得意のラリー戦に持ち込もうとするグラシメンコ。ゲームカウント 2対1 の 4対1 とリードし相手がタイムアウト。そこから息を吹き返され 第4ゲームは 9対11 で落とします。しかし最終ゲームは Jin の3球目チーキータが両コーナーに炸裂!チェンジエンド後は この試合初めてバックサーブを使い 台上にやや難のあるグラシメンコをギブアップさせ 3対2 で勝利!
5番 バスティー・アレグロ 組 vs ファルク・アギーレ 組。試合の2日前から この2人のダブルスで戦うことを伝えていました。前日から入念にダブルスの練習を繰り返していた2人に最後のタスキを渡して大一番がスタート。第1ゲームは台上の勝負で有利に立ちましたが 第2ゲームはやや消極的なプレーになり ゲームカウント 1対1。第3ゲームは 1対5 と離されますが そこから追いつき 10対9 ではバスティーのストップレシーブがネットインで 11対9。第4ゲームを奪われ 最終ゲームは 4対5 でチェンジエンド。ここからアレグロの3球目回りこみが炸裂し始め逆転。7対6 ではアギーレの質の高いストップレシーブを避ける為にハーフロングサーブをドライブさせ バスティーがブロックでポイント。最後はアレグロの渾身のチキータがアレグロのミドルに入りゲームセット!
約4時間に及んだ「心技体知」の極限まで お互いが出し切った激戦が終わりました
【ハイライト動画です】
試合間隔が短かく 体力的にも厳しい試合日程でしたが どんどん試合勘が研ぎ澄まされてきている Jin の2得点はもちろん、怪我から復帰後 まだ2戦目ですが、最後まで素晴らしいプレーを見せてくれるバスティー。ダブルスのみの出場でも 対戦相手を研究し ダブルスのスペシャリストとしての意地で戦うアレグロ。今節は勝利できなかったものの ダブルスの試合を応援しながら分析し 私が見つけられなかった勝利するためのポイントを教えてくれたフィリップ
深夜23時まで大声援で応援してくれる 500人を超えるサポーター
まさに「地域と選手が一体となった」試合でした
次節は来週 1月24日(金)Away での ムールハオゼン戦。
狭いホールに響く大応援団の声援には 前節でグラシメンコが「音がうるさくて試合ができない」と抗議していました
そして カチカチで回転のかからないボールに 2M 近い身長の相手チームの選手達が 回転無視で フルスイングの殴り合いのような試合を展開してきます
鬼門です
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